感想など -- Double 1

 先週末の 2 つの大会では,両方とも優勝することができました.Sudokucup は 9 回目の挑戦で初めて優勝,LMI は昨年 7 月の Nikoli Selection 以来 11 ヶ月ぶりです.LMI の方は破綻の修正に合計 20 分程度費やしてしまったので,完全に想定外の結果でした.

 今回は,Classic Sudoku の色が極端に薄く,「他のパズルに Sudoku を混ぜてみた」ようなタイプの問題が多かったですね.今回のようなセットなら有利に戦えるということでしょう.
 問題としては,Frameless (このルールで軽い問題を初めて見た) と Tripod の 2 つが特に面白かったです.また,配点と難易度・手間がかなり正確に対応しており,安心して解けました.唯一の例外は Killer in disguise で,ドミノの対応表を作って丹念に見ていく問題だと予想していたら,特殊ルールをほとんど使わずに解けてしまいました.最も難しく感じたのは Numberlink で,やはり苦手なタイプだと再認識.

 4 合体の定番パズルを 7 種類.最初は 5 合体だと思い込んでいたのですが,ループの構造になる 4 合体の方が面白くてよかったです.合体させたことにより面白い性質が生まれていたパズルがいくつかあり,非常に興味深いセットでした.冷静に考えたら,通常の 5 合体の盤面だと Yin-Yang が成立しませんね.
 以下,ネタバレあり.

  • Battleships

本番では焦ってしまい,ほとんど試行錯誤で解いてしまいました.所要時間は 13 分.終わってから解き直したら,盤面 A (の左側) から B -> D -> C -> A (の右側) と反時計回りに気持ちよく埋まっていく良問でした.

  • Hitori

海外の Hitori は大部分が数字の探索だけで解けてしまうので,大会では短時間で得点を稼げます.機械的に埋めて終了.

  • Star Battle

配点を見て試行錯誤の問題だと予想していたので,さくさく進んで驚きました.配点より易しく感じましたが,模範的な良問だと思います.

  • Easy as ABCD

配点を見て試行錯誤の問題だと予想していたので,さくさく進んで驚きました (← コピペ).が,1 つの余分な "-" が原因で,8 割埋まったところで破綻.修正に手間取ってしまいました.10 分程度で解ける問題だったのに,20 分以上かかり残念.

  • Yin Yang

本番では,まず適当に外周を決め付けて微調整するという方法で解きましたが,解き直しているときに,外周と内側の空白の周囲はそれぞれ同じ色であるという事実に気が付きました (各盤面で外周での色の変化は高々 2 回という事実と,隣の盤面が分断されないことによる).例題の 2 合体では成立しない事実なだけに,とても面白いと思いました.

  • Minesweeper

最初に注目した A で「領域に分割する」考え方を使ったので,B, C, D も同じように考えるのかと思ってしまい (実際はもっと初歩的な考え方だけで解ける),時間を無駄にしてしまいました.おまけに数え間違いで別解が出てしまい,修正に手間取りました (全部消した方が早かったかも).10 分程度で解ける問題だったのに,20 分以上かかり残念 (コピペ).

  • Fence

盤面が交わっている部分が非常に混乱しやすく,今回のセットで最も難しい問題でしょう.それぞれの盤面の内部では線が分岐しないというルールから,線や×がいくつか自動的に確定することに気付くまでに時間がかかりました.Answer Key の数え間違いが恐く,3 回くらい見直しました.20 分程度.