USPC 受験報告?

 久しぶりに大会の報告を書いてみようと思います.
 以前は,日本人にとっては深夜限定の大会でしたが,昨年から時間をある程度選べるようになりました.深夜のよくわからないテンションで解くのも楽しかったですけどね.インストラクションを見て考えたことは,

  • Number Tower はどうやって 20 点の問題を作るのだろうか.斜めを巧みに使うのだろうけど,高難度の問題が想像できない.
  • Duello は "0" について何も言及がないし,例題は 0 を許可しても唯一解.本番は 0 を使用?
  • 30 点のワード系 (Follow-Up,Ambiguity) と,数え上げ (15 点) は見なかったことにしよう (325 点満点).それ以外で 1 問の事故を見据えて,300 点を目標にしたい.
  • 20 点の Sudoku が恐い.ただ,出題がニコリである時点で,Swordfish までの手筋で解けることは保証されている…はず.

 ということで,午前 8 時頃に開始.

  • 1 Battleships ○

 解いて解答を入力すると同時に,すべての印刷が終わりました.

  • 2 Corral ○

 簡単でしたが,見直しでミス発見.危ないですね.

  • 3 Masyu ○

 解き慣れている人には易しいですが,17x17 というサイズは,このような大会には大きすぎると思います.

  • 4 Lab Rats ○

 視点を変えて何度も見ることが大切だと思っているので,1 問解き終えるごとに数分眺めることを何度か繰り返しました.久しぶり (2008 年以来) に 10 個すべての間違いを見つけることに成功.

  • 5 Pentopia ○

 大好きなパズルの 1 つです.試行錯誤した方が速かった気がしますが,理詰めで解き切りました.

  • 6 Dig2rd Search ○

 ワード系は苦手だけど,これくらいは解かないと…という気持ちで挑戦.Lab Rats と同様,他の問題の合間に少しずつ探しました.やはり私には得点効率が悪すぎる….

 配点からして X-Wing は使ってくると予想していたのですが,行・列単位の連鎖を繰り返したら解けてしまいました.少し拍子抜けしましたが,美しい問題だと思います.

  • 8 Tapa ○

 こんな感じにすると唯一解っぽいなーという気分で塗ったら一発で当たりました.あとで真面目に考えてみます.

  • 9 Persistence of Memory ○

 サイズは大きいけど,それほど難しくはないですね.早解きっぽい問題.

  • 10 Number Tower ×

 明らかに斜めから見ているのに,1 つだけ 1 つの面しか見えていないものがある….回転したときに幅は 3 -> √34 -> 5 と変化するので,2 方向から実現される長さは…と考えたら本質が見抜けました.ただ,√34 という値にこだわりすぎて,一部が欠けてしまう 7 の配置になかなか気付けず,解けたのは終了 2 秒前.入力・送信の時間がありませんでした.このような新しい視点を与えてくれる問題にもっと触れたいですね.

  • 11 Bombardoku ○

 JNPC 2007 に出題されたボンバーナンプレですね.とても懐かしかったです.

  • 12 Pathfinder ×

 今回の USPC における最大の後悔は,この問題を解かなかったことです.例年は単に面倒な数え上げが要求されることが多く,面白くないので無視しています.今年は,スケールがとても小さい数え上げと,それらの掛け算・足し算のみで解ける,普通の数学 (算数?) の問題でした.放棄する前に,内容を少し吟味すべきでした.

  • 13 Looper ○

 サイズの大きさと,ヒント数字の少なさが印象的でした.このサイズで試行錯誤を要求するとは思えないので,ヒントの周りを丁寧に見ていったら,自然に解けました.

  • 14 Tight-Fit TomTom ○

 重大な手がかりを見落としてしまい,配点の割にかなり苦戦しました.解けた問題の中では送信が最後になりました.面白いパズルだと思うので,100 問くらい解きたいです.

  • 15 Star Battle ○

 定番ですね.とりあえず適当に置いたら当たったのですが,あとで理詰めで解き直してみます.

  • 16 Kakuro Cards ○

 総和が与えられていない部分が多かったので,候補を書き出して定員確定という流れが見やすく,非常に解きやすいと感じました.

  • 17 Follow-Up ×

 一目見て地雷だと判断しました.まだ解けていません.

  • 18 Duello ○

 事前の予想通り,0 を使う問題でした.このような設定で縦・横 2 方向に並べる問題は初めてだったので,とても新鮮で面白かったです.ただ,可能な組を列挙して見比べた方が明らかに速いのが残念なところ.

  • 19 Siamese Fences ○

 スリザーリンクだから何とかなるという中途半端な心構えで向かったら,知らないうちに破綻していて,大量の時間を浪費してしまいました.微調整できたのが不幸中の幸いでしたが,最後に 220 本の辺それぞれに対して重複をチェックするのが本当に苦痛でした….1 つの盤面に写して解くべきだったと反省.あとで解き直します.

 集中力が途切れていたのか,ここでも終盤で破綻.最初からやり直しました.ビルディングと不等号はやはり相性がよいですね.面白いパズルだと思うので,10 問くらい解きたいです.

  • 21 Ambiguity ×

 最後はワード系.Follow-Up に比べると手がかりがはっきりしますが,自分が解くと時間がかかりすぎると判断して無視しました.大会後に挑戦しましたが,破綻してまだ解けていません.
 全体としては,非常に完成度が高くて満足でした.Serkan と Thomas が定番やその変種,Cihan が新種といった具合にうまくバランスが取れていますね.
 結果は 305 点でした.1 位 (338 点) の 9 割取れたので,上出来といったところでしょうか.ただ,限られた時間の中でも,もう少し冷静さがほしいですね.