JNPC を振り返る

 8 月 3 日の午前に実施された JNPC (全日本ナンプレ選手権) を,解いた順番に振り返っていきます.大会の制限時間は 120 分,問題数は 30 (24 種類) でした.解いた順番がランダムに見えるのは,(大会中盤までは) 1 枚解き終えるごとに,印刷済みの束の中から無作為に 1 枚を選んで次の紙を決めているからです.

 1 問目は簡単な問題なのに,一度破綻してしまいました.2 問目は表出少なめですが,流れに乗れれば解きやすいですね.

 JNPC 2007 のサプライズ問題として出題されたパズルで,解が本質的に 3 通りということが,そのときの解答ファイルで言及されています.「3 通りしかない」ことは自分では証明していませんが,事前に 3 通りの解を構成して雰囲気をつかんでおきました.今回出題されたケースだけ特殊で,規則性が見いだせません.

 手が止まりませんでした.

 海外では Tight Fit Sudoku という名前で知られているパズルです.6x6 と思って甘く見ていたら,予想外に難しく,しかも終盤で破綻しました.

 A=3 で 5 がどの文字でもないことはすぐに分かりましたが,そこで手が止まりました.しばらく考えたのち理詰めを放棄して,機械的な場合分けの道を選びました.

 日本人が作ったサムナンプレは難しく感じることが多いのですが,今回は例外でした.1 マスのブロックの周辺から流れるように解けていきました.

 特に書くことが思いつきません.普通の問題でした.

 後半 2 問がキレイな問題で気に入りました.4 問目は,配点が 12 点もあるから,「順不同で 3 と 8」が 4 ヶ所確定したあと,さらに大技があると思い込んでしまい,気付いたとき拍子抜けしてしまいました.

 純粋にスタンダードナンプレとして難しく感じました.使い終わったヒントに印をつける習慣がないと,いつまでたっても終わらない問題という印象.

 二重線だらけの問題と不連続が 1 問ずつ.不連続は海外では難しい問題が中心ですが,今回は親切設計でした.

 パーツの数字の並びが特徴的なので,それを生かして解くところ.01 はどこに入るか?などと考えていけば序盤は普通に埋まりますが,残りが 34,45,56,67,78 だけになってからが難しく,大したスケールではないので場合分けして処理しました (最後の最後でようやく当たりを引く運の悪さ…).
 これを解き終えたところで時計を見たら,60 分が経過していました.ここまでの得点はちょうど 250 点で,満点が狙えるペースです.が,このあと悲劇が起きます.

 空白なのか数字が入るのか終盤まで確定しない部分が思ったより多く,楽しめました.練習問題の 2 問目よりは易しくて助かりました.

 この 2 問目が原因でペースが崩れました.1 回目,理詰めで破綻.2 回目,理詰めで破綻.3 回目,中央ブロックの 7,8,9 の位置で機械的に場合分けして破綻.4 回目のチャレンジをするとこれだけで大会が終わってしまいそうだったので諦めました.2 回目以降は,1 回目に書いた濃い字の跡が残っていたのが破綻の原因ですね.もう 1 枚印刷すべきだったのかもしれません.悔しい….
 え? 60 分の時点からほとんど進んでいないのにもう残り 35 分? 焦り始めました.低配点の問題をまず片付ける作戦に.

 特に手が止まるところはありませんでした.

 道がとても細く,配点の割に苦労しました.どんどん焦りが大きくなります.

 2 の X-Wing が決め手になりました.配点の割に難しい気がします.

 始点から,終点からそれぞれたどっていったらすぐに解けました.

 親切な入口が多く,とても助かりました.
 ここでいったん入力・送信しました.残り 17 分で 7 問・144 点 (そのうち 1 問・28 点はすでに捨てている).残りでどれだけ解けるでしょうか? 集中力を上げてラストスパート.

 このルールを生かした様々な解き筋が味わえました.焦っている中でもわかるのだから,きっとすごい良問.

 「こっちだナンプレ」と同様,スタンダードナンプレとして難しかったです.焦っているとなおさら.

 海外の難しい問題に触れていると,物足りなく感じてしまいます.表出もずいぶん多いですし.

 9 マス未満の列があって苦手なのですが,終わればラッキーという気持ちで挑戦.無事解き終えることができました.
 ここですべて送信.あとで答え合わせをしましたが,誤答はなく得点は 431 点でした.不等号ナンプレ 2 以外に終わらなかったのは,

 右上の「色付き」が濃すぎて解くのに支障が出そうだったので,解きませんでした.ルール文を曖昧さのない表現にして,どちらも同じ濃さにしてほしかったです.あとで解いたら 3 分程度でした.

 例題はただの Renban Sudoku だから,本番はツーペアかフルハウスあたりだよなーと思っていたらツーペアでした.解くタイミングがなく,残念ながら未着手のまま大会を終えてしまいました.あとで解いたら 6 分程度でした.
 不等号ナンプレ 2 を無視していれば 472 点は取れたのに…と思いますが,問題選択の運の問題ですから仕方ないですね.